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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
「はい、よく出来ました。8に10になるまで7から2をあげて、7引く2で1の位5になるというところがポイントですね。」
クラスの雰囲気が一瞬おかしくなりそうだったが、先程のこともあってか、さらっと流れていった。
先生は隣で、胸の前で手を握ってみている。
席に戻る実の表情を見て、ほっと一息ついたようだ。
次は2時限分で体育館で学年全体での発表会だった。体育館に保護者が先に移動する。
我先にと移動する中、先生は後ろの戸口でギリギリまで実を見ていた。
それに気づいた担任の先生がワタシたちが向かおうとするとき声をかけてきた。
「今日、終わったら少しお話の時間を取っていただけませんか?」
やはり…ワタシは言葉がでない。
先生が
「わかりました。」
と答えてくださった。
体育館に向かう時、
「大丈夫だよ。一緒に話を聞きましょう。」
先生は囁きながらワタシの手首を掴んでくださる。
大丈夫…大丈夫…と宥めるように手首を擦ってくださった。
体育館に子供たちが入場すると親たちが一斉にカメラやビデオを構えた。
ワタシたちは何も用意していない。
先生がニコリと笑って、
「しっかりこの目で見てあげましょう。次までにビデオを用意しましょうね。」
とおっしゃった。
クラスの雰囲気が一瞬おかしくなりそうだったが、先程のこともあってか、さらっと流れていった。
先生は隣で、胸の前で手を握ってみている。
席に戻る実の表情を見て、ほっと一息ついたようだ。
次は2時限分で体育館で学年全体での発表会だった。体育館に保護者が先に移動する。
我先にと移動する中、先生は後ろの戸口でギリギリまで実を見ていた。
それに気づいた担任の先生がワタシたちが向かおうとするとき声をかけてきた。
「今日、終わったら少しお話の時間を取っていただけませんか?」
やはり…ワタシは言葉がでない。
先生が
「わかりました。」
と答えてくださった。
体育館に向かう時、
「大丈夫だよ。一緒に話を聞きましょう。」
先生は囁きながらワタシの手首を掴んでくださる。
大丈夫…大丈夫…と宥めるように手首を擦ってくださった。
体育館に子供たちが入場すると親たちが一斉にカメラやビデオを構えた。
ワタシたちは何も用意していない。
先生がニコリと笑って、
「しっかりこの目で見てあげましょう。次までにビデオを用意しましょうね。」
とおっしゃった。