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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
発表会は、歌と鍵盤ハーモニカの合奏とダンスだった。
小さい実は前の列で一生懸命歌っていた。


「皆可愛いね。」

先生は乗り出し気味にみている。いつも一緒、先生が守ってくださる。
とても頼もしかった。


帰りの会が終わり、親子で下校する。ワタシたちは、そのまま教室に残った。

「実くん、先生たちお話があるから、廊下で本を読んで待っててもらえるかな?」

「はい。先生、廊下の好きな本を読んでいいの?」

「はい、どうぞ。」

「やったぁ〜」

こうして急遽面談が始まった。

教室に飾られた朝顔の絵を示しながら、

「朝顔の絵の事件のことはご存知ですか?」

「はい。」

「あの絵がきっかけで、クラスの中で、実くんは変わってる、変だという風潮が出来てしまって…」

「はい。」

「今日の授業をご覧いただいてもお分かりになったかと思いますが…
実くんを除け者にして皆がまとまるようなところがあるんです。

実くん、学校に行きたがらないとかありませんか?」

「いいえ、ワタシが絵を代わりに描いた、手伝ったと言われて泣いて帰ってきたことはありましたが、
学校がいやとは言いません。」

「そうですか。」
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