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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
「実の特性というか、色彩感覚が異常に繊細なんです。だからというか、視覚情報に頼りがちになりやすい。

気をつけて見ていきますが、勉強でも生活でも何かありましたら、連絡ください。」

「わかりました。取り急ぎ現状をお知らせしたかったのと、実くんのおうちの状況がわからず心配だったものですから…」

「いえ、逆にすみません。実のためにわざわざ時間を割いてくださって…」


「先生、実は、知能的に問題があるでしょうか?」

ワタシは思わず聞いてみた。

「独特な感性を持っているなと思う時は多々あります。でも、お父様の特性のお話で、それも納得できました。
知能に関しては問題ないですよ。」

「そうですか。」

「まあ、何か気になることがあったら、お互いすぐに連絡を取り合っていきましょう。」

こうして臨時の面談が終わった。

「実くんお待たせ。」

「先生、もう終わり?」

「そうだけど、どうして?」

「この本面白いから、まだ読みたい。」

「じゃあ借りていっていいわよ。」

「そうなの?ありがとうございます。
じゃあ、ママ、ゆうパパ、おうち帰ろ?」

「よし、帰りは皆で一緒だね。」

「先生、さようなら。」

「はい、さようなら。」
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