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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
広げられた絵を覗くと、実のメッセージが書かれていた。

『ゆうパパ、いろいろおしえてくれてありがとう。
やきゅうやサッカーをいっしょにしてくれてありがとう。
ぼくとママを守ってくれてありがとう。』


綺麗な彩りで書かれたメッセージ。
『僕とママを…

守ってもらっているということをちゃんとわかっているんだ。
それが何より嬉しかった。

「実、ありがとう。父の日を祝ってもらうなんて初めてだよ。」

「さえ姉ちゃんは?」

「二人きりで生活してただろう。僕のことを祝ってくれなんて言えなくて、してもらったことないよ。」

「ホントに?ゆうパパこれからはずっと僕たちがありがとうをするからね。

だから、プレゼント内緒で準備するの見ちゃだめだよ。」

「はい、わかりました。」

先生の目は赤くなっていた。

「さあ、ご飯冷めないうちに食べましょう。」

「そうだね。いただきます。凄いご馳走なのもそれだからか。ママ、ありがとう。」

「ふふっ、これだけじゃないですから…」

笑いながら食事をする。楽しい時間となった。


「ご馳走さまでした。」

皆で食器をさげる。

「ゆうパパは応接間で待ってて」

実に言われて1人先生が戻る。
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