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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
食後に貴女を昼寝させ、僕は庭の朝顔を確認していた。

例年通りか少し心配になったのだ。

ピンポーン…

ガチャ…

実が帰ってきたようだ。

「実、お帰り。ママは寝ているよ。
僕はここにいる。」

「ゆうパパ?ただいま。どこ?」

「朝顔のところ…」

「なんで?もうしぼんでるでしょ?」

「おいで、実。」

実がやってきた。

「あ…れ…
朝顔なのに、まだ咲いてる。」

「そうだよ。ここは日陰だからか一日中朝顔が咲いてるんだ。」

「え…」

「絵を描くために一つ鉢植えを作るんだけどね。」

実の手を引き、縁側にある今年の一鉢を見せた。

「日陰じゃないところで育てても、」

「あぁ…咲いてる。

あのね、ゆうパパ。

僕の朝顔もそうなんだって、ママが言うんだ。

でも朝しか咲かないんだけどね。

ママが、7つ前のお母さん朝顔はひなたに置いても一日中咲いてたって…

だけど、その種の朝顔から朝しか咲かなくなったって…

もしかして…僕の朝顔って…

ママが言ってた朝顔って…

ここの朝顔?」

「そうだよ。」

「じゃあ…ほんとだったんだ…ママの話…」

「そうさ、ママが嘘つくわけないだろう。」
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