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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
実は主人の話をしなくなった。それが我慢させていなければいい。

授業参観にいってから、学校の話をよくするようになってきた。

クラス全体のことも、ミカちゃんやレミちゃんのことも話す。

男の子の名前も出てくるようになってホッとした。


「いずみ、沙絵から手紙と本が届いたよ。」


本…
また出版されたんだ。

先生の反応を思うと見るのが怖い気もした。

まずは手紙を読む。
近況報告で、ボブとジョンの家に沙絵さんのアトリエが改装されて出来たこと、
学校から本の影響で奨学制度を受けられたこと、

片言日本語が喋れるボブとジョンとの生活では良くないとバイトをやめて語学スクールに通い出したことが書かれていた。

そして、ボブとジョンとの子供を順番に産み子沢山になる予定だけど、今は独り立ち出来ていないから、ピルを飲んでいることが記されていた。

そこからは沙絵さんらしからぬ、ボブとジョンとのノロケ話になっていた。

そして今回の写真集の出版までの様子と、それに合わせて一冊目の増版が決まったこと、
シンデレラストーリーを扱うTV番組に出演するようしつこく言われているけど、断っているとのことだった。
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