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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
あとはとにかく実の気持ちとワタシの体調を気遣うようにとのこと、

そして最後に

お父様
アメリカにも一人、娘がいることを忘れないでね。
沙絵

と結ばれていた。

写真が1枚入っている。
家の庭だろうか、青々とした芝生の上でランチを広げ三人仲良く寄り添っていた。

沙絵さんの髪は少し伸びて、黒髪に戻っていた。

受ける印象は恋人たちというより家族という感じだった。

先生も手紙は穏やかに読んでいた。

「いずみが開けてください。」

今回は二人で見るようにといった指示もなかったが、先生から包みが渡された。

緊張しながらそれを開く。表紙は空の写真、タイトルは『lovers』だった。
下には『恋人たちの愛の形』と日本語で書かれていて、一番下に『Sae』と沙絵さんのサインが入っていた。


表紙をめくる。

上に『I』下に『個』と書かれていて、隣に沙絵さんのオールヌードの写真だった。

今回はタイトルは見開きの左面にあり、写真には被っていない。
淡い水色の壁前に真っ直ぐ立ち、澄まし顔だ。

まるで証明写真のようで、裸というイヤらしさは感じなかった。

「綺麗ですね。」

「イヤらしい目で見る男はいるだろうね。」
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