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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
「このまま一緒にお昼寝ですね。」

「ワタシおやつ作りますね。」

実のベッドに横たわる。
抱えたままゆっくりと体を倒していく。

重心が変わるだけでキュッと掴まれ、スリスリと寄ってくる。

仔犬みたいだな…

今まで何度も一緒に寝たけど、こんな風にすり寄ってくることはなかった。

やはり、どこか遠慮して我慢していたんだな…

愛おしさが込み上げて背中を撫で抱き締めてやる。

安心したように大きく息を吐き、そのままスウスウと寝息が聞こえてきた。

ポカポカと子供の高めの体温が心地よく、いつしか僕も眠りに落ちていた。


コンコン…

「おやつできましたが…」

結構深く眠っていた。

ん…

目覚めた実は、僕の上で眠っていたことに気づき、一瞬離れたが、
顔を合わせて笑いギュウッと抱き着いてきた。

「おはよう…」

「僕…寝ちゃってたんだね。」

泣いてしまったことが照れ臭いのか、はにかんだ顔をしているのでガシガシと頭を撫でる。

「そうみたいだね。今日のおやつは何かな?」

「あ〜っ、それ僕が聞きたかったのにぃ」

「ふふ、僕は実のパパだけど、ママの取り合いっこではライバルだから…」

「え〜っ、たたかうの?」
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