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情画
第21章 秋
「そんなことないですよ。
先生は今の生活で良かったんですか?」
「満足してますよ。
男らしくプロポーズするチャンスはなかったですが、貴女たちと一緒に居られるだけで、十分幸せです。」
あ…ありがとう…ございます…
「貴女たちとずっと一緒にいますよ。花が咲き、実を結び、また次の命が生まれる…
そしてまた花開くまで…
僕の命が続くまで、いや途絶えようとも、ずっと貴女を見ています。
こんな拙いプロポーズしかできませんが、
僕とずっと一緒に居てください。」
「先生…」
涙が溢れる。
それは温かいものだった。お屋敷にきて、先生に離さないと言われだけで十分、
そしてそれ以上の行動力で具体的に支えてくださる先生から、
改めて言われると尚更嬉しかった。
「泣かせるつもりはなかったんですが。
口下手でね。
実と赤ちゃんと貴女が一緒に居てくれるだけで僕も十分幸せなんですよ。
ただ、この時期になると沙織のこととダブってね。
心配でしょうがない。
石榴の逸話をご存知ですか?」
「血の味がするというものですか?」
「そうですね。鬼子母神の逸話です。」
先生は今の生活で良かったんですか?」
「満足してますよ。
男らしくプロポーズするチャンスはなかったですが、貴女たちと一緒に居られるだけで、十分幸せです。」
あ…ありがとう…ございます…
「貴女たちとずっと一緒にいますよ。花が咲き、実を結び、また次の命が生まれる…
そしてまた花開くまで…
僕の命が続くまで、いや途絶えようとも、ずっと貴女を見ています。
こんな拙いプロポーズしかできませんが、
僕とずっと一緒に居てください。」
「先生…」
涙が溢れる。
それは温かいものだった。お屋敷にきて、先生に離さないと言われだけで十分、
そしてそれ以上の行動力で具体的に支えてくださる先生から、
改めて言われると尚更嬉しかった。
「泣かせるつもりはなかったんですが。
口下手でね。
実と赤ちゃんと貴女が一緒に居てくれるだけで僕も十分幸せなんですよ。
ただ、この時期になると沙織のこととダブってね。
心配でしょうがない。
石榴の逸話をご存知ですか?」
「血の味がするというものですか?」
「そうですね。鬼子母神の逸話です。」