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情画
第21章 秋
「実には急な環境の変化や色々ストレスを掛けてしまいましたが、やっと家族となり今、落ち着いているんです。

学校も変わらずにやってきています。

実にこれ以上負担をかけたくないのです。
むろん僕が実といずみと側にいたいというのもありますが…

八年前、許されることではないですが、僕たちは出逢ってしまったんです。

この人しかいないという相手に、そして、やっと一緒になれたのです。
もう離れるつもりはありません。」


「一つの家庭を壊しておいて幸せになろうだなんて、簡単に言わないでくれ。」

「いや、いずみの家庭を壊したことで僕が責めを受けるのは構いません。
でも、いずみと実と赤ちゃんは幸せにします。絶対に守ります。」


「もう勝手にしろと言うしかないじゃないか…」

「すみません。」

「おじいちゃん…」

「実くん…」

「ゆうパパは悪くないよ。」

実はビデオを見ずに話を聞いていたらしく部屋に入ってきた。

「ゆうパパは僕に絵や野球やサッカーや色んなことを教えてくれるよ。

学校で皆に変て言われても堂々と手を挙げて僕を守ってくれるよ。

いつも一緒にいてご飯を作って、僕たちを守ってくれるよ。

僕はゆうパパ大好きなんだよ。」
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