この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
情画
第21章 秋
「いやらしいな、実を味方につけて…こんなこと言わせて…」
「僕、ゆうパパの味方だけど、言わされてないよ。
僕ね、今日はおじいちゃんとおばあちゃんの絵を描きにきたの…」
「そうか、実、今日おじいちゃんのおうちで一人でお泊まりできるか?」
「う、うん。でも僕おうちに帰してもらえるよね?」
「ああ、明日ママに迎えに来てもらおうか?」
「今日は帰って明日来てもらおうか。実とじっくり話もしたいし、いいだろうか。」
「は、はい。近くにホテルをとってますので、では昼過ぎに迎えに来ます。」
「お父さん…」
「長い付き合いになるんだろう?今日はこのくらいでいいじゃないか…」
「じゃあ実の着替えを車から取ってきます。」
先生が出て行かれた。
「普通の仕事をしていないから、感性が違い過ぎる。大丈夫なのか?」
「その分家族での時間が沢山持てるのよ。お父さん偏見だわ。」
先生が戻ってくる。
「ここに実の分はまとまってますから。」
実を置いて二人で玄関に向かう。父は見送りにも来てくれなかった。
母がワタシの耳元で囁く。
「あなた、幸せなの?」
「はい、お母さん。」
「前よりも?」
「もちろん。」
「僕、ゆうパパの味方だけど、言わされてないよ。
僕ね、今日はおじいちゃんとおばあちゃんの絵を描きにきたの…」
「そうか、実、今日おじいちゃんのおうちで一人でお泊まりできるか?」
「う、うん。でも僕おうちに帰してもらえるよね?」
「ああ、明日ママに迎えに来てもらおうか?」
「今日は帰って明日来てもらおうか。実とじっくり話もしたいし、いいだろうか。」
「は、はい。近くにホテルをとってますので、では昼過ぎに迎えに来ます。」
「お父さん…」
「長い付き合いになるんだろう?今日はこのくらいでいいじゃないか…」
「じゃあ実の着替えを車から取ってきます。」
先生が出て行かれた。
「普通の仕事をしていないから、感性が違い過ぎる。大丈夫なのか?」
「その分家族での時間が沢山持てるのよ。お父さん偏見だわ。」
先生が戻ってくる。
「ここに実の分はまとまってますから。」
実を置いて二人で玄関に向かう。父は見送りにも来てくれなかった。
母がワタシの耳元で囁く。
「あなた、幸せなの?」
「はい、お母さん。」
「前よりも?」
「もちろん。」