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情画
第22章 梅
カラン…カラン…

「ただいま〜」

「お邪魔します。」

「おうちも広いわね〜」

「おばあちゃんたちの寝る部屋こっちだよ〜」


「あ、いらっしゃい。」

「素敵なお庭ね。」

「おばあちゃん、絵の部屋早くいこうよ〜」

実にせっつかれて奥の和室に両親は連れていかれる。

先生が苦笑いをしながら荷物を運んであとを追いかけていた。


「おお〜実…凄く沢山絵があるね〜」

「この筒の中に立って、おじいちゃん。」

「どれどれ、凄いなぁ。行ったことはないけど、ここに行った気分になれるなぁ〜

これ実が描いたのか?」

「そうだよ。」

「凄いなぁ〜」


「お父さんたち、来たばかりだけど、このまま夕飯でいいかしら?」

「ああ、構わないよ。」

「じゃあ、おじいちゃん応接間に案内するね。」



「凄いなぁ〜もう準備が出来てるね。」

「おじいちゃんたちここに座ってて、今から皆で料理を運ぶから…」

実がはしゃいでキッチンにやってくる。

「ママ、ワゴンに料理を乗せよう。」

「今日のは重たいから僕に任せて…」

先生がオーブンからチキンを、そしてスープやパエリアをワゴンに乗せる。

「パパ、サラダは僕がやっていいでしょう?」


「あ、忘れてた。実いいよ。お願いします。」

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