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第22章 梅

｢僕がワゴン押していい？｣

｢いいよ。ワゴンから下ろすのは僕に任せてね。
いずみはシャンパンをお願いします。｣


皆で作った料理を振る舞う楽しさにワクワクしながら廊下を進んだ。

｢おじいちゃん、おばあちゃん、お待たせしました〜｣

｢あら、凄い、一流レストランみたいね。｣

母が目を丸くして驚く。

｢こんなに沢山のご馳走食べれるかなぁ〜｣

｢おじいちゃん、僕たち皆で作ったんだから食べてね。｣


｢まず乾杯しましょうか。実、このコルクが飛んでいい音がするからね。
コルクを拾ってね。｣

｢うん。｣

皆が先生に注目する中で、ポンとコルクが弾け飛ぶ。

｢メリークリスマス｣

｢ゆうパパ、コルク、キャッチしたよ。｣

綺麗なロゼのピンクがグラスに注がれる。

実のためにお子様シャンパンが注がれた。

｢メリークリスマス〜｣

ﾁｰﾝ…

グラスがぶつかり綺麗な音が響く。

｢ん、美味しいっ…｣

先生がチキンにナイフを入れていく。

ワタシはスープを実はサラダを取り分ける。母がパエリアを配り始めた。

｢温かいうちに食べたいものね。｣