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第22章 梅

｢良かったんじゃない？｣

｢へっ…｣

｢お父さんは体裁とか気にするから、表立って祝福とかしないけど…

先生と一緒になって良かったのよ。

あなた幸せ？｣

｢うん。｣

｢じゃあいいわね。なんだかんだ言っても、いくつになっても、子供は子供…

子供が幸せでいることが、親にとって一番よ。｣

｢ありがとう。お母さん。｣

｢でもいつも一緒にいて窮屈じゃないの？｣

｢そんなこと思ったことないわ。｣

｢まぁ羨ましいわね。
でも自分たちで何でもしなきゃとか思わないで、いつでも頼ってね。｣

｢ええ…｣



｢ママ、おばあちゃん、おやすみなさい〜｣

｢実くんおやすみ。｣

｢おやすみなさい。｣

｢ずいぶん早く寝るのねぇ〜｣

｢今日は特別だよ。サンタさん来ないと困るからね。｣

｢あっ…そうね。じゃあおやすみなさい。｣



先生は父を案内して戻ってきた。

｢さて、準備しなきゃ…｣

｢そうね。｣

｢私達も用意してるんだけど…｣

｢お母さん、それは直接朝渡したらどうですか？
実にはちゃんとおばあちゃんたちからのプレゼントってわかったほうがいいですよ。｣

｢そぉお？｣

｢そうよ、お母さん、サンタがいくつも置いていくなんて変よ。｣