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情画
第22章 梅
ふぅう…ふぅうう…
「大丈夫ですか…」
先生は運転しながらお腹を擦ってくださる。
チラチラ舞う雪に道が少し混んでいた。
「はい。」
役所につくころには陣痛の間隔は30分程度になっていた。
先生は腰を支えるようにしてゆっくり歩いてくださる。
着物姿に妊婦ということでかなり目立っていた。
窓口の列に並ぶ間も椅子に座っているように勧められる。
ふぅう…ふぅう…
やっと順番がきた。
よいしょっ…
ゆっくり先生のところまでいく。
提出の時は一緒に居たかったから…
「お願いします。」
「妊娠されてるんですか?」
「奥様は再婚なんですね?」
窓口の若い女性職員は、一緒に提出した戸籍謄本とワタシのお腹を交互にみて言う。
「前回届けを出した時に確認して、今日届けられると言われているんですが。」
先生はワタシのお腹を擦りながら、静かにしかしはっきりと言われた。
「すみません。受理できるか確認しますので、札を持ってお待ちください。」
「先生…」
「大丈夫だよ、いずみ…座って待とう。」
ふぅう…ふぅう…
「ねぇ、こっちには背もたれあるからいらっしゃい。産気づいてるんでしょ?」
「大丈夫ですか…」
先生は運転しながらお腹を擦ってくださる。
チラチラ舞う雪に道が少し混んでいた。
「はい。」
役所につくころには陣痛の間隔は30分程度になっていた。
先生は腰を支えるようにしてゆっくり歩いてくださる。
着物姿に妊婦ということでかなり目立っていた。
窓口の列に並ぶ間も椅子に座っているように勧められる。
ふぅう…ふぅう…
やっと順番がきた。
よいしょっ…
ゆっくり先生のところまでいく。
提出の時は一緒に居たかったから…
「お願いします。」
「妊娠されてるんですか?」
「奥様は再婚なんですね?」
窓口の若い女性職員は、一緒に提出した戸籍謄本とワタシのお腹を交互にみて言う。
「前回届けを出した時に確認して、今日届けられると言われているんですが。」
先生はワタシのお腹を擦りながら、静かにしかしはっきりと言われた。
「すみません。受理できるか確認しますので、札を持ってお待ちください。」
「先生…」
「大丈夫だよ、いずみ…座って待とう。」
ふぅう…ふぅう…
「ねぇ、こっちには背もたれあるからいらっしゃい。産気づいてるんでしょ?」