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情画
第22章 梅
「ああ、ありがとうございます。」

後ろの背もたれのある椅子に掛けるおばあさんに声をかけていただいた。

「用事が済んだらこのまま病院に連れていくんですよ。」

「融通きかないからねぇ…こういうところは。」

「あ、呼ばれましたね。
いずみは座って待ってなさいね。後は実の手続きだけだから。」

先生は窓口に向かう。


「もしかして婚姻届け?」

「は、はい。」

「おめでとう、とても優しそうな旦那様ね。」

「ありがとうございます。」

「あ、私も呼ばれたわ。大丈夫かしら…」

「はい。」

「元気な赤ちゃんを産んでね。」

優しい温かい心配りに嬉しくなる。

ふぅう…ふぅうう…

先生は心配そうにこちらを向く。
大丈夫よ。
頷いて返事した。


実はワタシが先生と結婚すれば、先生の籍にはいるのだが、先生はあえて養子縁組をされた。

何かの為に実だけ不利にならないように念押しだとおっしゃる。

沙絵さん、実、赤ちゃんと皆それぞれ同じように愛しているけどね。とおっしゃっていた。


ふぅう…ふぅう…

「いずみ…全部手続き終わりましたよ。病院にも連絡しました。

ずっと10分間隔で陣痛がくるようになってからで大丈夫だからと、

できれば食事をしてきた方がいいって…」
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