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情画
第22章 梅
「はい。まだ20分間隔ですから…」
「じゃあ病院の近くに向かって食事をしましょうね。」
外は粉雪が空を真っ白に変えていた。
積もる程の勢いではないが、空気はシンと冷えていた。
ふぅう…ふぅうう…
冷えて縮こまったせいか陣痛がくる。
先生は
「もうちょっと待っててね。」
と赤ちゃんに話しかけながら擦っていた。
車に乗ると届け出後の戸籍を見せられる。
「これで書類上も夫婦と家族になれましたよ。」
そうして静かに発進された。
ふぅう…ふぅうう…
「雪に洗われるようですね。」
「本当に綺麗だ。
実ははしゃいでいるだろうね。」
「ふぅうう…雪と一緒に舞い降りてくるなんて、素敵な子ですね。」
「もう少しですからね。」
先生は慌てるかと思ったけど落ち着いて、冷静に運転していた。
「食事ここでどうですか?雑炊が美味しいらしいですよ。」
「ええ…」
手を繋ぎ腰に手を添えられ病人のように大事に付き添われる先生が可笑しくなってしまう。
「先生…大丈夫ですから…」
「そうですか?ここまできてお腹を打ったりしたら大変ですから…」
店員も慌てて椅子を引いてくれたりと少し大げさになる。
「じゃあ病院の近くに向かって食事をしましょうね。」
外は粉雪が空を真っ白に変えていた。
積もる程の勢いではないが、空気はシンと冷えていた。
ふぅう…ふぅうう…
冷えて縮こまったせいか陣痛がくる。
先生は
「もうちょっと待っててね。」
と赤ちゃんに話しかけながら擦っていた。
車に乗ると届け出後の戸籍を見せられる。
「これで書類上も夫婦と家族になれましたよ。」
そうして静かに発進された。
ふぅう…ふぅうう…
「雪に洗われるようですね。」
「本当に綺麗だ。
実ははしゃいでいるだろうね。」
「ふぅうう…雪と一緒に舞い降りてくるなんて、素敵な子ですね。」
「もう少しですからね。」
先生は慌てるかと思ったけど落ち着いて、冷静に運転していた。
「食事ここでどうですか?雑炊が美味しいらしいですよ。」
「ええ…」
手を繋ぎ腰に手を添えられ病人のように大事に付き添われる先生が可笑しくなってしまう。
「先生…大丈夫ですから…」
「そうですか?ここまできてお腹を打ったりしたら大変ですから…」
店員も慌てて椅子を引いてくれたりと少し大げさになる。