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情画
第22章 梅
体力を使うからと、先生は小鉢の料理をバランスよく注文された。


ふぅうう…ふぅうう…

まだ15分間隔くらい…それもたまに少し空いたりしていた。

「いただきます。」

「まさか届け出の日に生まれそうになるなんて…」

「でも、いずみは落ち着いてますね。」

「二人目だからでしょうか…」

「しばらく忙しくなるから、ゆっくり味わって食べてくださいね。」

「先生も…」

「なんだか僕の方が緊張して喉を通らないといった感じですね。あははっ…」



「ごちそうさまです。先生よければ召し上がってください。」

「だいぶ食べれましたね。」

「食べ過ぎくらいです。」

「では、食べてしまいますよ。」


ふぅう…ふぅう…

痛みだけでなく張りも強くなってくる。

「ごちそうさま…どうですか?ずっと10分間隔になってると思いますけど、行きましょうか…」

先生は横にきてまた支えてくださる。

力強く繊細な先生の手が好き、全てを任せられる。

そんなことを実感する余裕があった。




「破水はありましたか?」

「いえ…」

「二人目といっても、間が空いてるから、まだまだ兆しはないですね。

先にお部屋にいてゆっくりしているといいですよ。」

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