この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
情画
第22章 梅
沙織、これからは、君を思い出すことも、少なくなってしまうよ。
でも、忘れはしない。
いずみも君も優しい人だからね。
雪の舞う道で気をつけながら運転する。
色々と思考は廻るのに、何故か冷静だと自覚した。
大丈夫、いずみは水仙のように、優しく綺麗で可憐ながら、強い女性だ。
さて、実はどうしてるかな?
車を門に横付けして、インターホンを押す。
「パパ〜」
「実お帰り、すぐに病院に戻るよ。」
「はい。」
門をくぐって庭木の小路を進む。
石やアスファルトには積もってないのに、地面にはうっすらと雪が積もっていた。
「パパ〜赤ちゃん生まれた?」
実はランドセルから鍵を外し、自分で玄関の鍵を閉めていた。
「まだだよ。たぶん間に合うと思うよ。」
「じゃあ…早く行かなきゃね。」
実は手提げをもっていた。
「実、それなあに?」
「パパ急ごう。車で話すから…」
「ああ…」
「パパ安全運転で出発進行〜」
「そうだね。実、お腹すいてない?」
「大丈夫、牛乳でくるくるするゼリー食べたから…」
「なんだ、実の方がしっかりして落ち着いてるな。」
「そうだよ。パパ忘れ物してたよ。ほら〜」
実が手提げから手紙と箱を出す。
でも、忘れはしない。
いずみも君も優しい人だからね。
雪の舞う道で気をつけながら運転する。
色々と思考は廻るのに、何故か冷静だと自覚した。
大丈夫、いずみは水仙のように、優しく綺麗で可憐ながら、強い女性だ。
さて、実はどうしてるかな?
車を門に横付けして、インターホンを押す。
「パパ〜」
「実お帰り、すぐに病院に戻るよ。」
「はい。」
門をくぐって庭木の小路を進む。
石やアスファルトには積もってないのに、地面にはうっすらと雪が積もっていた。
「パパ〜赤ちゃん生まれた?」
実はランドセルから鍵を外し、自分で玄関の鍵を閉めていた。
「まだだよ。たぶん間に合うと思うよ。」
「じゃあ…早く行かなきゃね。」
実は手提げをもっていた。
「実、それなあに?」
「パパ急ごう。車で話すから…」
「ああ…」
「パパ安全運転で出発進行〜」
「そうだね。実、お腹すいてない?」
「大丈夫、牛乳でくるくるするゼリー食べたから…」
「なんだ、実の方がしっかりして落ち着いてるな。」
「そうだよ。パパ忘れ物してたよ。ほら〜」
実が手提げから手紙と箱を出す。