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情画
第22章 梅
「あっ…すっかり忘れてた。」

「だから、持ってきたよ。」

「ありがとう実、さすがお兄ちゃんだな。」

「パパ?僕も立候補する。」

「ん?」

「赤ちゃんの名前…」

「え?」

「ん〜二つあるんだけどね。梅ちゃんか、雪ちゃん。」

「そうか…」

「パパの手紙は前に書いたから、この名前じゃないでしょ?」

「うん…違うね。」

「今日生まれたから梅ちゃんか雪ちゃん。」

「そうか…赤ちゃん生まれたら皆で決めようね。」

「ママ、病院いつ行ったの?」

「役所の用事のお出かけのあとそのままだよ。」

「そっかぁ、おめでとうパパ。赤ちゃんもおめでとうだね。」

「ありがとう実。そしてこれで僕は実の本物のパパになったよ。」

「変なの〜パパは元々本物のパパじゃん。」

「あはは…そうだね。」

実と話しながらだとあっという間に病院についた。


「さぁ、ママのところにいくよ。」

「うん。」


「あ、あの…
先程診察があってちょうど分娩室に移動するところだと思います。

まずは病室に行ってみてください。」

受付のナースがわざわざ近づいてきて教えてくれた。

「ありがとうございます。実、お部屋にいってみよう。」
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