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情画
第22章 梅
実は走りたそうに急ぐ。
「あっ…ママ〜」
貴女はナースに付き添われて病室を出るところだった。
「実…おかえりなさい。」
っふぅうう…ふぅう…
「ママ大丈夫?」
実はお腹を擦りながら言う。
「こうやって撫でて、笑ってあげると赤ちゃん笑って生まれるんだって…」
「そうなの、誰に教わったの?」
「誰にも教わってないよ。でもそうなの…」
「そっ、そうなんだ。生まれるまで撫でて笑ってるね。」
「うん…」
ふぅう…ふぅううう…
ワタシはお腹を撫でる。
「赤ちゃん笑って出ておいで〜」
「うふふ、ありがとうね、実。」
「では、ご家族の方はこちらでお待ちください。」
付き添ってたナースが待ち合いスペースを示す。
「いずみ、頑張ってね」
「はい、大丈夫ですよ。」
心配そうな先生と実に微笑んで分娩室に入った。
「ねぇ、赤ちゃんてどのくらいで出てくるの?」
「僕もわからない。実の方がわかるんじゃないの?」
「僕もわからない。」
「お医者さんもわからないっていうからなぁ〜」
「パパ…これね。僕からのプレゼント。パパとママに…
変かなぁ…」
実が絵を見せてくれる。
僕といずみが並んで笑ってる絵だった。
「あっ…ママ〜」
貴女はナースに付き添われて病室を出るところだった。
「実…おかえりなさい。」
っふぅうう…ふぅう…
「ママ大丈夫?」
実はお腹を擦りながら言う。
「こうやって撫でて、笑ってあげると赤ちゃん笑って生まれるんだって…」
「そうなの、誰に教わったの?」
「誰にも教わってないよ。でもそうなの…」
「そっ、そうなんだ。生まれるまで撫でて笑ってるね。」
「うん…」
ふぅう…ふぅううう…
ワタシはお腹を撫でる。
「赤ちゃん笑って出ておいで〜」
「うふふ、ありがとうね、実。」
「では、ご家族の方はこちらでお待ちください。」
付き添ってたナースが待ち合いスペースを示す。
「いずみ、頑張ってね」
「はい、大丈夫ですよ。」
心配そうな先生と実に微笑んで分娩室に入った。
「ねぇ、赤ちゃんてどのくらいで出てくるの?」
「僕もわからない。実の方がわかるんじゃないの?」
「僕もわからない。」
「お医者さんもわからないっていうからなぁ〜」
「パパ…これね。僕からのプレゼント。パパとママに…
変かなぁ…」
実が絵を見せてくれる。
僕といずみが並んで笑ってる絵だった。