この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
情画
第22章 梅
「いずみ…今日役所から帰ったら、実の前でと決めてたんですが。」
箱を開けて実の手にのせる。
「いずみ…左手を出して…」
「あ、起きますから…」
「いえ、横になったままでいいですよ。」
「は、はい…」
「いずみ、僕と一緒にいてください。愛してます。
そして、赤ちゃんを無事産んでくれてありがとう。」
実の持つ箱からリングを取り出し、いずみの左薬指に通す。
「あぁ…」
いずみの目に一気に涙が溜まり、溢れて頬をつたう。
「ゆう…」
いずみは手で顔を隠して泣いていた。
左手には三色の光を放つリングと共に、今つけたばかりの真新しいリングが光っている。
「ママ…泣いてないで、パパにつけるんだよ。」
実がワタシの方に箱を近づける。
結婚指輪は、真ん中に2本の筆先が互い違いに絡み合っているようなデザインで、全体に縄のように捻りが入っていた。
絵と縄…ワタシたちを結び、縛りつけるもの…
ワタシは先生のリングを手に取った。
「ゆう…ワタシも貴方を愛してます。ずっと一緒にいてください。」
先生の左薬指に通していく。これがワタシたちの縄目、愛の証のひとつなのだ。
んふ…ふぇ…んぎゃぁ…ふぎゃあ…
箱を開けて実の手にのせる。
「いずみ…左手を出して…」
「あ、起きますから…」
「いえ、横になったままでいいですよ。」
「は、はい…」
「いずみ、僕と一緒にいてください。愛してます。
そして、赤ちゃんを無事産んでくれてありがとう。」
実の持つ箱からリングを取り出し、いずみの左薬指に通す。
「あぁ…」
いずみの目に一気に涙が溜まり、溢れて頬をつたう。
「ゆう…」
いずみは手で顔を隠して泣いていた。
左手には三色の光を放つリングと共に、今つけたばかりの真新しいリングが光っている。
「ママ…泣いてないで、パパにつけるんだよ。」
実がワタシの方に箱を近づける。
結婚指輪は、真ん中に2本の筆先が互い違いに絡み合っているようなデザインで、全体に縄のように捻りが入っていた。
絵と縄…ワタシたちを結び、縛りつけるもの…
ワタシは先生のリングを手に取った。
「ゆう…ワタシも貴方を愛してます。ずっと一緒にいてください。」
先生の左薬指に通していく。これがワタシたちの縄目、愛の証のひとつなのだ。
んふ…ふぇ…んぎゃぁ…ふぎゃあ…