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情画
第22章 梅
「これ、病院に飾っておいても大丈夫かなぁ…」
実が筒を渡してくれた。
開くと先生とワタシの絵、特にポーズをとっていないのに、二人とも幸せそうに笑っていた。
「ありがとう実。」
「結婚のプレゼントだよ。」
「でも、いつ描いたの?」
「宿題の合間に…」
「だってワタシたち居なかったじゃない。」
「僕は毎日パパとママの笑ってる顔見てるから…
見ながらでなくても描けるよ。」
「あら、そうなのね。これからもいつも笑ってなきゃね。」
「うん。」
コンコン…
「検診の時間です。」
「あ、どうぞ」
「数値も正常だし、もうすぐ夕食ですが普通に召し上がれそうですね。
あら、お兄ちゃんとお父さんはどうしますか?
食べた後のゴミだけきちんとしていただければ、この中で食べてもいいんですよ。」
「ありがとうございます。」
「ねえ、看護婦さん、壁に絵を貼ってもよい?」
「セロテープは困るわね〜
でも、釘やフックに掛けるなら大丈夫よ。」
「じゃあ実、明日には額を持ってこようか。」
「うん。」
「では失礼しますね。ママをゆっくり休ませてあげてね。」
「ママ寝てなきゃだめだって、僕、ゆいちゃん描いてるから寝てていいよ。」
実が筒を渡してくれた。
開くと先生とワタシの絵、特にポーズをとっていないのに、二人とも幸せそうに笑っていた。
「ありがとう実。」
「結婚のプレゼントだよ。」
「でも、いつ描いたの?」
「宿題の合間に…」
「だってワタシたち居なかったじゃない。」
「僕は毎日パパとママの笑ってる顔見てるから…
見ながらでなくても描けるよ。」
「あら、そうなのね。これからもいつも笑ってなきゃね。」
「うん。」
コンコン…
「検診の時間です。」
「あ、どうぞ」
「数値も正常だし、もうすぐ夕食ですが普通に召し上がれそうですね。
あら、お兄ちゃんとお父さんはどうしますか?
食べた後のゴミだけきちんとしていただければ、この中で食べてもいいんですよ。」
「ありがとうございます。」
「ねえ、看護婦さん、壁に絵を貼ってもよい?」
「セロテープは困るわね〜
でも、釘やフックに掛けるなら大丈夫よ。」
「じゃあ実、明日には額を持ってこようか。」
「うん。」
「では失礼しますね。ママをゆっくり休ませてあげてね。」
「ママ寝てなきゃだめだって、僕、ゆいちゃん描いてるから寝てていいよ。」