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情画
第22章 梅
「実、今日はお外でご飯食べて帰ろうか。

雪が気になるし、明日からはお弁当作ってここで皆で食べようか。」

「うん。じゃあゆいちゃん描いたら帰る?」

「そうだね。ママがいないと寝れないか?」

「僕、お兄ちゃんだし大丈夫だよ。」

「僕が寂しいから絵の部屋で一緒に寝ようか。」

「仕方ないなあ、一緒に寝てあげるよ。」

しばらく先生たちの会話を聞いていたけど、すうっと落ちるように眠りについていた。



コンコン…

「お食事の時間です。」


あ、ぐっすり寝てしまった。

実と先生は荷物をまとめ、ワタシが起きるのを待っていたようだ。

「ママ、ご飯きたよ〜」

実がサイドテーブルに置かれた食事を見ていた。

「食べる?」

「だめだよ〜ママが食べなきゃ。
僕たちもう帰るね。」

「え…ええ…
ありがとうね。色々…」

「いずみ、僕たちのことは心配ないから、しっかり食べて、休んで、ゆいをよろしくね。」


実が帰りたがらず愚図るかと思っていたのにあっさりしていて寂しくなる。

「じゃあね〜」

「運転気をつけてくださいね。」


ポツリと残された病室…

あっ…一人じゃなかった。ゆいちゃんが居たんだ。

寝てるうちに食べちゃわなきゃ。
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