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情画
第22章 梅
いずみは着物を整え終えていた。

結をワゴンに寝かせ、貴女に口づけする。ほんのりと乳の香りが漂っていた。

「このまま結の寝顔を描きながら見ていますので、ゆっくり休んでください。」

「でも…」

「大丈夫ですよ。泣き出したら呼びに行きますから。」

「では…」

いずみは申し訳なさそうにアトリエを出ていった。

先生に甘えてばかりだ。そう思うけど、横になるとすぐ眠くなってしまう。

結と同じだわ。そう思ったけど寝てしまった。



母の温もりを感じ、柔らかさに触れ、空腹を満たされる。

結の幸せそうな寝顔を描き止めていく。

丸みを帯びた線の集合帯でそれを描きあげる。

赤みが引いて色白に長い睫毛、皆がそれぞれに似ていると言い合うが、やはりいずみに似ていると思う。

鼻の形は僕に似ていると言われるけど…

美人になって他の男の元に送り出す日が来るんだろうな。

ずいぶん先の心配をすると笑われるが、この無垢な存在が、自我をもち世間に汚されていくのだと思うと不安だ。


ふぇ…ふぇ…

こんな小さな赤ちゃんでも夢を見るのだろうか、それとも、お腹が動いて不快なのだろうか…

授乳の間の折り返し辺りに結が弱々しい声で泣くことがある。

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