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情画
第22章 梅
コポッ…

よしよし僕が介入できる時がきた。

「ゆう…一緒に寝ませんか?」

「えっ」

「その方がワタシも眠れるので…」

誘われて寝室にワゴンを運び、貴女と眠る。

人肌の温もりを心地よく思うのは、乳児の時からの習性なんだな。

妙に納得して貴女を抱き締めると僕も眠りに落ちていった。



実は学校から本を借りてきて、工作を始めた。
結が遊べるおもちゃを作るという。

筒型の厚紙に和紙を貼り、糸で豆を両端に下げる。

筒に割りばしを通して回すとテンテンと豆が和紙に当たり鳴るのだ。

でんでん太鼓というらしいが、和紙を綺麗に塗り、目が見えるようになっても遊べるようにと工夫していた。

ちょうど出来上がった時に結が愚図りだした。

「結ちゃ〜ん、おっぱいですか〜?」

テンテン…テンテンテンテン…

ヒグッ…

音に反応して結が泣き止む。

「おっ、実なんだかいいみたいだね。」

テンテン…テンテン

太鼓を動かすとゆっくりとそちらの方に顔を向ける。

不思議そうな表情でしばらくいたが、

ヒグッ…ヒグッ…ふぇ…ふぇ〜ん…

やはりお腹が空いたのは誤魔化せないようだった。

「お〜よしよし、ママんところ連れていってあげるね。」
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