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情画
第24章 芍薬
「そうね〜覚えてないけど皆、赤ちゃんだったのよね。」

「さ〜え〜、僕の番ね〜」

ボブは待ちきれないようだ。

高く抱き上げて、目を瞑り、

「ゆ〜い〜

んっ…ばああああ〜」

っふ…んふぇ…ふぇえええん…

アメリカ版いないいないばぁらしいが、大きな声と見開いた目に、結が怯えて泣き出した。

「おかしいねぇ、once more
ルック ミー ゆ〜い〜

んんんん ばああああ」


ヒグッ…ヒグッ…ヒギャアアア…

「ボブの顔、こわいね〜」

ジョンが足をバタバタさせている結を横抱きにする。

「レッツ スゥイング スゥイング オンザ ムーン レッツ シンギング オンザ ムーン」

黒人特有の声量とスイングでゆったりと揺らす。

ヒグッ…ヒグッ…ング…んぁあ…ンキャ…


じぃっとジョンを見ていたが、揺れを喜んで手足を揺らす。


「ゆいは、ダンサーになるね〜」

ケタケタ笑う結にボブは悲しそうだった。


「さて、ご飯にしましょうか。」

先生も席を立とうとするので

「せっかくだから沙絵さんとお話してください。
運ぶだけですし…」

「じゃあ…」

先生を置いて実とキッチンに向かった。
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