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情画
第3章 闇夜
先生はワタシを降ろしソファーをフラットにした。
後ろから抱えられて、今度は全く様子がわからなかった。

「お父様、絵はもういいの?」

「ああ。」

「じゃあ手伝ってちょうだい。」

少し沙絵さんが心を開いてくれたと思ったのに、それは束の間のことだった。

「いずみさん、壁の方に膝立ちになってちょうだい。」

有無を言わさぬ勢いにワタシは従わざるを得なかった。

沙絵さんに背を向けるようにして膝立ちになった。

沙絵さんの手が乳房に回り、お尻を舐められる。

網目の一つ一つの場所の違いを、はっきりと区別出来るほど、感覚が細やかに作られていることを、気づかされる。

んん…

褪めきった快感はすぐに呼び戻される。

「お父様、カーテンを開けて。」

昨日までそこになかったカーテンが開かれる。

あっ…

一面に、写真が飾られている。

先ほど先生が題材にしていた写真を含め、昨日のワタシが並べられていた。

真ん中に大きな写真がある。ワタシは自分のその姿を知らない。

ソファーから頭を落とし、目は半開きになっている。
口はだらしなく弛緩し端から頬へとヨダレを垂らしている。

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