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情画
第3章 闇夜
ランチにしては豪勢なメニューだった。

「早くお掛けになって…」

二人は着替えているのに、ワタシだけ乱れたままの裸であることを思った。

「こんな格好では…」

「あら、奴隷は裸が正装よ。昔は皆そうだった。
人間の下層と思ったら間違いよ。人間より下の生き物、別の種族なのよ。」

こうしてワタシは裸のまま席につく。

「いただきます。」

先生と沙絵さんが並んで座り、対面の二人の間になるようにワタシは座らされる。

「いずみさんは、猿や馬が勃起しているのを見て欲情する?」

「しません。」

「それと同じ、奴隷が裸なのは動物だから当たり前、それに欲情するなんてあり得ないのよ。

だから気にせず食べて、それに裸じゃなくて、私があげたアクセサリーを着けてるじゃない。


ピアスやネックレス、ブレスレット、アンクレット…
あれは奴隷の装飾品なの。

主が自己顕示欲のために奴隷に付けさせたの。

服は要らないからね。

人前にでる時に、耳環、首輪、手錠、足枷の代わりに付けられたものなのよ。」

奴隷の話を楽しそうにしながら、食事する沙絵さん。さすがにその感性は理解できなかった。

「何故耳環かわかる?」

「はい?」

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