この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
星と僕たちのあいだに
第5章 それぞれの枕辺

さっきまでの拒絶が嘘のようにおさまり、早苗から力が抜けていた。
手向かうどころか、むしろ愛撫を求めるように胸を突きだして、艶(なまめ)かしくゆるんだ眼差しを向けてくる。
唇は拒否するが、快楽には協力するという不明確な早苗の態度を理解できぬまま、河村は¨デキる男¨という拘束具を外した。
獰猛な獣は、早苗の両手をつかんでベッドへ張りつけると、股のあいだへ体を割り込ませ、硬直をつかんで乱暴に裂け目へあてがい、一気に押し入った。
『ぅぁんっ……!』
怖じ気混じりのあえぎを放ち、早苗が引き締まる。
シーツの上に開陳(かいちん)されたしばらくぶりの光景に、河村は思わず生ツバをのみこんだ。
絞りのきいた蛇線(だせん)を描く極上の肉体が、背をのけぞらせて結合の悦びにしびれている。
小賢しい女狐をしとめた狩人の歓喜が呼びおこされ、河村の血のすべてが下腹に集まって硬直をビクンッとひきつらせた。
――――(もっと感じさせてやる)
早苗の腰をつかんで持ち上げ、唇を拒まれたうさを晴らすかのように猛々しく早苗を貫通しつづけた。
烈しい打撃に早苗の下半身がしゃくる。
そうされながら河村の手首をつかみ返す早苗は、吊り上げられた腰をみずから浮かせて河村へ開放した。
男を煽るきわどいありさまが、ことさら河村を猛らせた。
河村が出入りする早苗の泉は以前よりも窮屈でしつこく絡みつき、よく水を吐いた。
それは早苗にコントロールできたことではないが、過去に関係した女が自分との行為で水びたしになっていくさまは、ことのほか男を思いあがらせる。
例外なく、うぬぼれに拍車のかかった河村は、結合をほどいて早苗を抱き起こした。
後ろを向かせて再び繋ぎなおし、羽がいじめにして突きあげた。
背後から乱暴に乳房をもみしだき、えぐるように膣壁をこすりあげる。
『うぅっ、あぁぅぅっ……』
腰が外れるほどの突きあげを何度も食らい、泣き声に似た呻きをもらしながら、それでも尻を突きだしてくる早苗に、河村は射しこみ具合を加減した。
『ほしいと言え』
『うぁぁんっ……!』
『言え!』
興に乗った河村は、卑猥な単語を織りまぜて早苗の耳元で囁き、同じ言葉を早苗が口にするまで意地悪く浅瀬でじらし、欲しがる早苗が恥辱の言葉を口にするたび、褒美を授けるかのように最奥へ突きたてて、安っぽいサディズムを発散させた。

