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星と僕たちのあいだに
第4章 幸福の在りか
 
目覚めのときから、股間にひきつりを感じるほど勃起していて、特に陰茎の付け根がいつにない張りかたをしていた。
敷き蒲団へ押しつけるようにして背後から麻衣に重なると、きつくこわばったものを麻衣の尻に押しあてた。
尻の弾力に包まれて、こわばりがさらに力強くなるのを下腹に感じた。

『ぅぅん……』

目覚めきらないままに求めを感じた麻衣が、ゆるりと足を広げた。
夢うつつで圭司が来るのを待ったが、寝起きの男にはありがちなことで、圭司のものは思いのほか根元を太らせて意固地に反りかえり、どう腰をよじらせてもうつ伏せの麻衣の入り口へ臨まない。

腕立てふせの姿勢でこすりつけてくるばかりの圭司の性器を、じれた麻衣がうしろ手につかんで入り口へあてがった。
ごつごつした手触りと指がまわりきらないほどの太さに、麻衣は一瞬、躊躇したが、自分のうるおいがヌルヌルと圭司の先端をすべらせているのを感じとって、「大丈夫」と思った。

少し尻をあげて麻衣のほうから迎えにいくと、亀頭はごろりと麻衣の入り口に飲みこまれた。
収めるべきところへ収めてもらい、ようやく麻衣の背中にかぶさった圭司は、ひしゃげた乳房と蒲団とのあいだに腕をねじ込んで麻衣を抱きしめ、麻衣の内部を探るようにして腰をこねつけた。

昨夜よりひとまわり太いものを突き立てられ、麻衣はうめき声をあげた。
あきらかに上向きの圧力が強く、きつく反りかえっているであろう圭司の大きな亀頭が、膣の壁を削りながら体内を移動しているように感じた。

麻衣の内股に密着していた圭司の両のひざが、ぐいと開く。
それに押されて大きく開脚させられた麻衣は、結合が切れないようにぴょこんと尻だけを持ち上げる不自由な姿勢を強いられた。
せり上げた尻に柔軟性をまったく持ちあわせない陰茎が急角度で抽送される。
麻衣は敷き蒲団のへりを握りしめ、圭司の突き上げから逃れまいと両ひじを張って、けんめいに身を支えるが、膣の肉をこそぎ取られるような感覚に、何度も悲鳴をあげそうになった。

『ひっ!……ふぅんっ……』

スリッパの音が壁の向こうに聞こえた。
朝風呂へ向かう泊り客が廊下を行き来している。
麻衣は枕に顔を埋めてあえぎの声をくぐもらせた。
だが、薄壁一枚へだてただけの危うさが、ことのほか麻衣をかきたてていた。



 
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