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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第2章 解任
「盗撮を……! 女性パイロットの個人の尊厳を守るため、訓練内容については私に一任し、結果以外の全ては伏せるという約束だったはずです!」
「星宮君、キミも科学者なら尊厳などという非科学的な言葉を口にしないことだ。我々に必要なのは観察と実験、そしてそれによる推論だよ。それだけが真実を解き明かし事態を打開する」
「詭弁よ! だからといって許される行為ではないわ!」
「詭弁と言うなら、キミのこれはなんなのかね。個人的なレズビアン趣味にとやかく言う気はないが、人類の未来を賭けた訓練がこんな甘ったるいお遊戯のようなことでは困るのだよ!」
「そ、それはっ……」
確かに、レズ趣味と言われて申し開きができるものではなかった。映像が動かぬ証拠だ。もちろん、トレーニングの内容は、ご褒美も含めてユリカが個人的欲求を満たすために遊びで考えた物ではない。霊長類学者として、また、年端もいかぬ少女の心理ストレスも考慮して、制限のある中で考え抜いた結果がこのプログラムだ。そもそも同性同士でのトレーニングなのだ。趣味うんぬんは言い掛かりだ。
しかし、男たちにはわかるまい。色眼鏡をかけた意見を覆すのは難しい。なにより、卑劣な盗撮によって残されたこの映像。こんなものを議論の対象として流出させるわけにはいかない。
そんなことになればユリカはともかく、ケイが自殺でもしかねない。
「星宮君、キミも科学者なら尊厳などという非科学的な言葉を口にしないことだ。我々に必要なのは観察と実験、そしてそれによる推論だよ。それだけが真実を解き明かし事態を打開する」
「詭弁よ! だからといって許される行為ではないわ!」
「詭弁と言うなら、キミのこれはなんなのかね。個人的なレズビアン趣味にとやかく言う気はないが、人類の未来を賭けた訓練がこんな甘ったるいお遊戯のようなことでは困るのだよ!」
「そ、それはっ……」
確かに、レズ趣味と言われて申し開きができるものではなかった。映像が動かぬ証拠だ。もちろん、トレーニングの内容は、ご褒美も含めてユリカが個人的欲求を満たすために遊びで考えた物ではない。霊長類学者として、また、年端もいかぬ少女の心理ストレスも考慮して、制限のある中で考え抜いた結果がこのプログラムだ。そもそも同性同士でのトレーニングなのだ。趣味うんぬんは言い掛かりだ。
しかし、男たちにはわかるまい。色眼鏡をかけた意見を覆すのは難しい。なにより、卑劣な盗撮によって残されたこの映像。こんなものを議論の対象として流出させるわけにはいかない。
そんなことになればユリカはともかく、ケイが自殺でもしかねない。