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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第2章 解任
 映像の中で派手にイッたケイがオートリプレイされて再び喘ぎだし、おねだりをする。

《ユリカさん……もっとぉ……》
《ウフ……いいわよ……》

「ご命令は拒否します。こんな卑劣な真似をされて、ケイを他人に任せることはできません」
「フン、恋人の身が可愛いか……」
「恋人なんかではありません!」

 バシン! と叩きつけるようにして目の前のノートPCのディスプレイを閉じる。

「キミに拒否権などないよ。全ては私が決めることだ。逆らうのであればこの研究所も辞めてもらうまでだ」

天寺はあくまでも冷静だった。

(どうすれば……)

 ユリカの美貌が苦渋に歪む。

「ただし、どうしてもとお願いをするのであれば、考えないわけでもないが」
「え……?」
「キミのこれまでの貢献を無視するつもりもないのだよ、私は」
「それでは……」
「もちろん、キミのお願いの仕方次第だがね。忘れないでくれたまえ」
「……いったいどういう意味ですか?」

 ユリカは所長が言外に匂わせる不穏な要求を感じ取った。

「言わせるのかね、それを? キミも子供じゃないだろう……大人には大人のお願いの仕方があると、わかってしかるべき年齢ではないかな? おっと失礼、レディに年齢のことなど言うべきではなかったな」
「……下衆な男ね」
「ハハッ! やはり齢の喩えはマズかった。根に持たれてしまったか」

 二人の間に長い沈黙の間ができた。

「……これはパワーハラスメントです。わかっているのですか」
「訴えるのならばご自由に。だが、我々人類はもう政府も司法も失って久しいがね。そして、こうしている間にもそれを取り戻すための時間は刻々と失われている。キミこそ、それをわかっているのかい?」

 その通りだった。人類はあまりにも多くの物を失いすぎていた。
侵略者たちの襲撃以来、ユリカもまた多くを失った。肉親、恋人。幸せに満ち、充実したあの頃の生活は遠く彼方だ。そして、今もまた失えと言うのか。まだ奪われるというのか。

(ああ……ああ!)

 長い沈黙の後、ユリカの口から力ない言葉がこぼれた。

「わかり……ました……お願いします。私を留任して下さい」
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