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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第2章 解任
 それは淫らな姿だった。

 引き千切られたピンクのブラウスから覗く白い乳房が波打ち、その先端には尖りきった肉の萌芽がヒクヒクと息づく。女陰を飾るよく手入れされた恥毛は、発情を立ち昇らせるクレヴァスから滴る牝汁に濡れて、黒々と光っている。破れたストッキングとショーツはぐしゃぐしゃになって足首に垂れ落ち、そのピンクとベージュのコントラストはまさに女の卑猥な肉裂のカリカチュアそのものだ。

 覆いかぶさってくる牡の体の重みに、白衣の袖口の中でピンクのマニキュアの爪先がふるふると震えた。行き場を求めて逞しい男の背中にしがみつく。

 乱れ広がった茶色のソバージュの中で、ターコイズブルーが揺れた。天寺がそのイヤリングごとユリカの愛らしい耳を掴む。

(あ……)

 そのイヤリングは、別れた恋人から贈られた思い出の品だった。
 研究に専念したいと距離を置いて二年。侵略者の襲撃で全くの消息不明になってから、どうして自分はあんな馬鹿な選択をしたのだろうと泣いて泣き通した夜。彼と繋がる唯一の形あるもの。

 アヌスを結節された状態で、強引に思い出させられた彼の笑顔。そして次の瞬間、尻の中の肉棒がひと突きでそれを粉砕した。

 ズドウッ!

「いいいはああああああっん!」

 快感がそのまま口から飛び出したかのような絶叫だった。肉体が勝手に動いていた。なにもかも忘れてユリカは天寺にむしゃぶりついた。唇を押しつけ、舌を求めた。

 喘ぎ声が変化していた。喉の奥から出すかすれた小さな甘え声。それは女が恋人だけに聞かせる特別の愛の鳴き声だった。

「ハアッ……アンッ……アンッ……アンッ……アンッ……ハアッ……ア……アンッ、アンアン!」

 狂おしい口づけに、緩んだイヤリングが外れて天寺の手の中に落ちる。自ら接続を強めるように尻を前後に動かし、悦楽を貪る。
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