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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第3章 隷従訓練
「方針変更と言ったが、つまり量ではなく質。活動のクオリティを上げることを考えることにする」
「活動のクオリティ……?」
「そうだ。この二か月のトレーニングの結果を見たが、あまり芳しいものではなかったね」
「はい……えーと、スミマセン」

 なんだか不甲斐ない。申し訳ないという気持ちもあるが、理不尽なことを責められているような気もする。

(だって……あんなの……私のせいじゃないよね、ヴァギナスがあんなエッチな仕組みで動いてるのは)

 ケイの複雑そうな表情を見て、天寺が初めて笑みをこぼした。

「ハハハッ! キミを責めてはいなから安心したまえ! いやあ、悪い、悪い。学者のクセでね、事実をそのまま言ってしまうんだ。他意はないから気にしないで」
「星宮博士もそんな所がありました」
「アハハハッ! 彼女も優秀な学者だからなあ……ヴァギナスの機体に関しては私が設計開発したが、人間との連動部分は彼女の功績が大きいんだよ」

 屈託なく笑う所長の姿にケイは緊張が解けていくのを感じた。
 これまで廊下などですれ違うことしかなく、天寺とまともに会話するのはこれが初めてだったのだ。

(見た目は厳しそうだけど……案外気さくな人なのかも)

「さて、話の続きだが」
「あ、はいっ……」
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