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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第3章 隷従訓練
「活動限界はもちろん長いに越したことはないが、それはおそらくすぐには延びるものではないとわかったわけだ。ある意味これは、キミと星宮君のこの二か月の成果だね」
「はい……」
「そこで考え方を変えて、限られた時間の中で出来ることを増やす、もしくは威力を上げることに努力しようというわけだ」
「威力を上げる?」
「一発で敵を倒せるなら、活動限界など短くたってかまわないだろう?」
「あ……そうか」
なるほどであった。でもどうやって? それがパイロットの訓練方針にどう関係するのか繋がらない。
「キミはまだヴァギナスを理解していない……隷従超鋼のことを」
天寺が立ち上がった。気を付けをしているケイの前までデスクを回ってやって来る。
「キミは隷従超鋼の気持ちを考えたことがあるかい?」
「隷従超鋼の……気持ち、ですか?」
「キミに従い、動く金属の気持ちだよ」
「いえっ……そんなこと思いもしませんでした」
「これからキミにはそれについて学んでもらう。私は応用冶金学者だからね、教えられるのは金属のことだ。そしてそれを知れば、キミは必ずより強力にヴァギナスを操れるようになるはずだ」
「ハイッ! 頑張ります!」
「いい返事だ。ハハッ! 」
褒められて悪い気はしなかった。
「それでは始めよう、まず従うとはどういう気持ちか、わかるかな?」
「わかりません……」
せっかく気合を入れて返事をしたというのに、いきなり躓いてしまった。
話が抽象的すぎる。
(ううっ……私の頭のレベルに合わせて欲しいよお……)
「はい……」
「そこで考え方を変えて、限られた時間の中で出来ることを増やす、もしくは威力を上げることに努力しようというわけだ」
「威力を上げる?」
「一発で敵を倒せるなら、活動限界など短くたってかまわないだろう?」
「あ……そうか」
なるほどであった。でもどうやって? それがパイロットの訓練方針にどう関係するのか繋がらない。
「キミはまだヴァギナスを理解していない……隷従超鋼のことを」
天寺が立ち上がった。気を付けをしているケイの前までデスクを回ってやって来る。
「キミは隷従超鋼の気持ちを考えたことがあるかい?」
「隷従超鋼の……気持ち、ですか?」
「キミに従い、動く金属の気持ちだよ」
「いえっ……そんなこと思いもしませんでした」
「これからキミにはそれについて学んでもらう。私は応用冶金学者だからね、教えられるのは金属のことだ。そしてそれを知れば、キミは必ずより強力にヴァギナスを操れるようになるはずだ」
「ハイッ! 頑張ります!」
「いい返事だ。ハハッ! 」
褒められて悪い気はしなかった。
「それでは始めよう、まず従うとはどういう気持ちか、わかるかな?」
「わかりません……」
せっかく気合を入れて返事をしたというのに、いきなり躓いてしまった。
話が抽象的すぎる。
(ううっ……私の頭のレベルに合わせて欲しいよお……)