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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第3章 隷従訓練
「その状態のまま、キミの大事な人の顔を思い浮かべたまえ……」
「っ……!」

 不意打ちだ。否が上にも家族の顔が浮かび上がる。
 男に奉仕する淫乱な誓いのキスの体勢で、大切な人を意識させられる屈辱は、それまでの単純な卑屈を数倍するものだった。

(パパ……ママ、英瑠ッ! ああっ! ハアアアッ! なんで……。こんな酷い命令をされているのに、どうして私感じてるの!)

 恥ずかしさと屈辱、快感への戸惑いに眉を寄せて耐えながら、白い顔にペニスを乗せられ、陰嚢の裏に実直なキスを続けるケイを見下す天寺は、ジャンプスーツの胸部の形良い膨らみに突起がふたつプクリと立ち上がるのを認め、満足そうに微笑んだ。少女の肉体がプルプルと震えているのはきつい姿勢のためだけではないことは間違いなかった。

 そして、ケイの脳裏に最後に現れたのは、あの青年の爽やかな笑顔だ。

(太陽さん……ああっ……太陽さん! どうしよう! 私、なんてことしてるの! いやっ……やっぱりできないっ! いやよっ! こんなのいやっ!)

「辛いだろう。しかし人類の未来が懸かっているのだ、耐えたまえ……」

(ああっ……そうだった……皆を……大切な皆を守るためには頑張らなくてはいけないんだ……ケイ! 弱音を吐いてはダメ!)

 むせ返る陰嚢の匂いが鼻腔を刺激する。ツンとくる異臭の元に口付けたまま解放を許されないでいると、まるでその匂いが自分の主人であるかのような錯覚に陥りそうだ。

「よかろう……更に進むぞ、ケイ君!」
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