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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第4章 飽和
 隷従訓練は日々少しづつその屈辱度を上げながら続けられていった。

 所長室。今日の隷従訓練は指奉仕だった。応接用のソファに掛ける天寺の、肘掛けの上の指を、ケイは一本一本丁寧に舐めしゃぶらされていた。

 んちゅっ……ちゅうっ……ペロッ……ペロペロッ……すちゅっ……

 もちろん跪かされている。窄めた唇が揉みこむように男の指を吸いたてる。

 一本終われば、また次の一本に舌を這わせて付け根まで舌先でくすぐらなければならなかった。

(本当に奴隷のようだわ……ハアッ……ふああ……)

 親指から初めてまだ中指に差し掛かったばかりだというのにすでに下腹がビリビリと痺れる。ヴァギナスもこのように感じているのだろうか。

 今回もやはり手を使う事を禁じられているため、指を一本一本唇で迎えにいかなくてはならない。はらりと顔に一筋、髪が垂れ落ちたが。それを直すことは許されていない。

 だが、天寺が空いているほうの手の指先で優しく額の髪房を持ち上げてくれた。

(ああ……ご主人様……)

 下半身の熱気が増す。

「んっ……くふっ……んちゅ……フウッ……んっ……」
「どうだね……大分理解が深まってきたのではないかね」
「は、はい……んちゅ……んっんん」

 やっとの思いで小指と薬指の又の間までしゃぶりきる。仕上げに指の内側を根元から丁寧に舐め上げる。こうするとご主人様は少し嬉しそうに指を震わせてくれるのだ。

「それではもう片方だ」

 天寺が残りの手を銃の形にして掲げ下ろす。高い位置にあるその指先に跪いたまま唇を届かせるためには、恋人に甘えるように天寺の胸にすがるしかない。
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