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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第5章 勝利とカボチャ
(ヴァギナス……今、どんな気持ち? わかるよ、もう私……あなたの心がわかるよ!)

 辛い訓練を乗り越えて、今、隷従超鋼とひとつになる。
 大きく股をひらき、陰部を露出する。膣内は充分に濡れが残っている。鈍く輝くロッドが肉裂に踊り込む。

「くふうっ……ヴァギナス……ジョイント・オン!」

眼前に《ジョイント・オン》の表示が輝くのとまったく同時だった。

――SLMAアクティブ! 動作正常。パイロットバイオデータ取得完了!
――カウントダウン、コックピットに渡します!
――今回の目標は少し内陸よ。活動限界に注意して……

 スミレが注意を促す。

「大丈夫です。任せて!」

 これまでと違う。今、ヴァギナスと交接した瞬間、新たな手ごたえを実感として感じ取っていた。

(ひとつに……ひとつになってる! 私は今、ヴァギナス!)

――ネットワーク切れます。ヴァギナス、スタンドアローンまで十秒。以後回収まで通信はできません。グッドラック……

――帰ってきたらいっしょにご飯食べようね! お料理得意なんだから……楽しみにしててね、ケイちゃん!

「了解! スミレさん! 妹も連れてっていいですか!」

――もちろんよ!
――ライン・オフ!

 通信用有線ケーブルが切断される間際まで割り込んだスミレとの交信。
 明るく希望に満ちたやり取りがケイを勇気づけ、朦朧としていた先ほどまでの余韻の倦怠を吹き飛ばしてくれた。

(ありがとう、スミレさん!)

 ゴッ!

 カタパルトから射出され、ヴァギナスが、いや、ケイが海流を割る。

「行くよっ! ヴァギナスッ! いっしょに……イくよ!」

 胎内に広がってゆくエクスタシーと融け合い、一体化する。隷従感覚の燃える弾丸となって光溢れる海面へと突撃する。

 ボシュウウウウッ!

 巨大な水柱を噴き上げて陽の光の下に躍り出る。

「ヴァギナスッ! エアロフォーム!」

 流れ落ちる海水を輝かせ、戦闘機のような流体力学形状をとったヴァギナスが青空に吸い込まれてゆく。
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