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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第5章 勝利とカボチャ
「ようやくひと段落したのでね……そろそろ実験にとりかかろうと思うのだよ、キミを使ってね」
「ケ、ケイは……ケイはどうしているの?」息も絶え絶えにユリカが呻く。
「フッ……気になるかい? 真面目に訓練に励んでいるよ……色々とね」
「ケイに何かしたら……許さない」
屈辱の姿を晒してもなお、ユリカは負けじと天寺を睨む。
「私が何をするにしても、それは人類のためにしていることだ。現にケイ君は先日また機兵獣を見事倒してみせたよ。移動も含めてものの五分。それは凄いものだったよ。私の特訓のおかげだと礼まで言われたよ……ハハッ、健気で可愛いねえ……あの娘は」
天寺がユリカの胸を戯れに嬲る。
「だから……安心してこれからの実験に臨んでくれたまえ」
「くっ……」
「十年前、この海溝の調査を行っていて発見されたレアメタル。それがアマデラ理論の基礎となり隷従超鋼の開発につながったことはご存じの通りだが……」
突然話題を変えた天寺は、独り言のようにして昔話を始めた。
「あのとき、私はある仮説を伏せたままアマデラ理論を発表した。深海四千メートル。先カンブリア時代。地球誕生の四十億年前に迫るあの断層の中には、もうひとつ未知の希少金属が眠っているのではないかという予測をね」
「な、何故……?」
意外な告白にユリカの学者としての好奇心が刺激される。
「ケ、ケイは……ケイはどうしているの?」息も絶え絶えにユリカが呻く。
「フッ……気になるかい? 真面目に訓練に励んでいるよ……色々とね」
「ケイに何かしたら……許さない」
屈辱の姿を晒してもなお、ユリカは負けじと天寺を睨む。
「私が何をするにしても、それは人類のためにしていることだ。現にケイ君は先日また機兵獣を見事倒してみせたよ。移動も含めてものの五分。それは凄いものだったよ。私の特訓のおかげだと礼まで言われたよ……ハハッ、健気で可愛いねえ……あの娘は」
天寺がユリカの胸を戯れに嬲る。
「だから……安心してこれからの実験に臨んでくれたまえ」
「くっ……」
「十年前、この海溝の調査を行っていて発見されたレアメタル。それがアマデラ理論の基礎となり隷従超鋼の開発につながったことはご存じの通りだが……」
突然話題を変えた天寺は、独り言のようにして昔話を始めた。
「あのとき、私はある仮説を伏せたままアマデラ理論を発表した。深海四千メートル。先カンブリア時代。地球誕生の四十億年前に迫るあの断層の中には、もうひとつ未知の希少金属が眠っているのではないかという予測をね」
「な、何故……?」
意外な告白にユリカの学者としての好奇心が刺激される。