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隷従超鋼ヴァギナス [2] 調教編
第1章 月神太陽
休憩時間、所内のドリンクの自販機まで行った帰りに寄り道をして、ケイはヴァギナスのハンガーへとやって来た。
滑らかな曲線を描く白い甲冑装甲。機体のボディに沿って優美に走るピンクのライン。パイロットの影響を受けて完全に女性化したその姿は、意思の力によって自在に変形・動作する隷従超鋼ならではのものと言えた。
(私のヴァギナス……次にまた乗るのはいつなのかしら)
取り留めもなくそんなことを考えていると、突然ハンガーデッキの上から声が掛けられた。
「やあっ……銀河ケイ君だよね。はじめまして!」
見上げると頭上のキャットウォークの手すりから身を乗り出して、一人の青年が手を振っていた。見覚えのある青と白のジャンプスーツ。
「あっ……あのときの!」
初めてヴァギナスに乗ったとき、コックピットの中で意識を失っていた男の人。ちょっと優しい顔立ちが可愛くて、母性本能をくすぐるタイプの――
「よっと!」
青年が手すりを乗り越えて、ケイの立つデッキへとひらりと飛び降りた。
「きゃあっ!」
「おっと、失礼……このほうが近道だから、つい」
ハンサムな笑顔が間近にあった。
「あっ、あっ……いえっ! だだだだ大丈夫ですっ!」
「アハハハ、おっかしいな! そんなに緊張しないで!」
「でっ、ですよね! ハハ、えへ……」
胸の奥がドキドキし始めていた。なんでだろう? なんだかわからないけど、恥ずかしいような嬉しいような。よくわからない気持ち。
滑らかな曲線を描く白い甲冑装甲。機体のボディに沿って優美に走るピンクのライン。パイロットの影響を受けて完全に女性化したその姿は、意思の力によって自在に変形・動作する隷従超鋼ならではのものと言えた。
(私のヴァギナス……次にまた乗るのはいつなのかしら)
取り留めもなくそんなことを考えていると、突然ハンガーデッキの上から声が掛けられた。
「やあっ……銀河ケイ君だよね。はじめまして!」
見上げると頭上のキャットウォークの手すりから身を乗り出して、一人の青年が手を振っていた。見覚えのある青と白のジャンプスーツ。
「あっ……あのときの!」
初めてヴァギナスに乗ったとき、コックピットの中で意識を失っていた男の人。ちょっと優しい顔立ちが可愛くて、母性本能をくすぐるタイプの――
「よっと!」
青年が手すりを乗り越えて、ケイの立つデッキへとひらりと飛び降りた。
「きゃあっ!」
「おっと、失礼……このほうが近道だから、つい」
ハンサムな笑顔が間近にあった。
「あっ、あっ……いえっ! だだだだ大丈夫ですっ!」
「アハハハ、おっかしいな! そんなに緊張しないで!」
「でっ、ですよね! ハハ、えへ……」
胸の奥がドキドキし始めていた。なんでだろう? なんだかわからないけど、恥ずかしいような嬉しいような。よくわからない気持ち。