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隷従超鋼ヴァギナス [3] 浸蝕編
第1章 シンクロ露出ブリーフィング
 ケイの担当オペレーターであるスミレは世話焼きで、仕事だけでなく、普段から色々とケイたち姉妹の面倒を見てくれる。年上ではあったが、十九のケイよりふたつしか離れていないということもあって、同僚というよりは友達に近い。週に何回かはケイと妹の英瑠を誘って手料理を振る舞ってくれる間柄となっていた。

「だ……大丈夫ですよ! スミレさん!なんかドキドキしちゃって! ホラ、重大発表があるって皆が言ってるし……き、緊張しますよね!」

 慌てて誤魔化す。敵に関する重要な事実が判明したという噂だった。
昨日まで所長はそんな素振りも見せていなかったのに。そう、昨日。ちょうどこの時間……自分と天寺はまさにこの場所で……

(あ、ああっ……思い出したらよけいに……ア、ウンッ! ふあああっ……か、感じるッ!)

 あのはしたない自分の痴態。今皆が見つめている真っ白なプロジェクタースクリーン。昨日の訓練では、そこにケイの陰部がデカデカと映し出されていたのだ。

――さあ、準備はできた。どうだい? 自分でもよく見てご覧。全部ハッキリと映っているだろう?

 天寺の声と、そのときの情景が脳裏に甦る。
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