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隷従超鋼ヴァギナス [3] 浸蝕編
第1章 シンクロ露出ブリーフィング
 スクリーンのすぐ傍の、一番前の机の上に全裸で立たされたケイの前にはビデオカメラを操るご主人様。暗闇の中で、ケイに当てたスポットライトの光を反射させて白く輝く眼鏡と、赤いRECランプだけが見えていた。

 股間を隠すことを禁じられたケイの両手は、しかたなく胸を覆っていた。

――はあっ……いやらしいです……私のエッチな部分が……こんなにアップで……

――エッチな部分? そんな言い方は教えていないぞ。

――はっ、はいっ! すいません、お許しください、ご主人様! 銀河ケイの……め、牝マンコです! ううっ!

――よし、よく言えたぞ。それでは始めてもらおうか、拡げながら何をしているかちゃんと説明するんだ。こないだの訓練は憶えているな? 男が悦ぶ言い方でだ……

(やばい! 今思い出しちゃダメだ……。どんどん濡れてきちゃう!)

 淫らな記憶を振り払おうとしたときだった。爽やかな男の声がした。

「やあ、ケイ君! ここ、空いてる?」
「ひゃあああああん!」

 思わず奇声を発してしまった。顔を上げると、もう一人のパイロット、月神太陽がチャーミングな目を丸くしていた。だがすぐにそれは笑顔となる。

「アッハハハ、やっぱりおっかしいな、キミは!」
「あう、あうあう……」
「ちょっとケイちゃん、びっくりさせないでよお!」

 スミレも口をとがらせる。ケイはといえば大赤面であった。

(なっ、なんで太陽さんのときばっかり失態を! 呪われているの?)

 涙目である。だが、おかげでローターや昨日の訓練の事は一瞬ふっ飛んだ。

 太陽が再び問う。

「えーと……隣、いいかな?」
「あっ、どっ……どうぞっ! どんどん座ってくださいっ!」
「どんどんって……」
「プックク……ケイちゃん、可愛い」

 スミレが笑いを噛み殺す。

(もう、本当に死にたい……)

 どうして太陽が相手だと自分はこんなにあがってしまうのだろう?

「ま、じゃあ……よっこいしょと!」

 爺臭い掛け声が、太陽だと可愛らしい言い方のように聞こえるのはどうしてだろう?

(そうやって、自分の気持ちに気づかないフリを、私はいつまでするんだろう……)
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