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隷従超鋼ヴァギナス [3] 浸蝕編
第3章 時田
「銀河ケイの調教も最終段階……これを使っての新たなフェーズを開始する時が来たようだな」

 天寺はもちろん、ケイが思い込もうとしているように、真面目に人類のためだけを思って訓練をしているわけではない。隷従感覚を深めるという点では、確かにヴァギナスの操作性を向上させる側面もあったが、主な目的は単に清楚な美少女を堕落させることであった。有能な男ほど趣味と実益を両立させるものだ。

「敵もそろそろ、こちらの対抗兵器、ヴァギナスの実態について何か感づく頃間だ……調度いい」

 不敵な笑顔を浮かべる。

「人類を守る。少女を奴隷調教する。どちらもやり遂げることなど、私にとっては朝飯前のこと……おっと、今は昼飯前だが」

 独り言すら洒脱な天寺だった。

(銀河ケイ……だと?)

 時田はさきほどハンガーで眺めた尻を思い浮かべる。目下の所、彼の夜のオカズ、ナンバーワンの尻だ。

(あの女を調教しているっつーのか、所長は……マジかよ……あの、清純で真面目そうな女を……)

 淫らで邪悪な想像が止まらない。ピンクのジャンプスーツに身を包んだ少女が裸に剥かれる様、そしてあられもない声で乱れる姿が脳内を荒れ狂う。

 もう星宮ユリカなどどうでも良くなっていた。標的は定まった。天寺だけに独り占めはさせておけない。人類を守ることと両立するつもりもない。犯すことさえ出来ればそれで良い。

 時田はゴクリと唾を呑み込んだ。
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