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隷従超鋼ヴァギナス [3] 浸蝕編
第1章 シンクロ露出ブリーフィング
 ケイは心の奥底に秘められた太陽への想いに気づいていた。

(でも、まだ……もうちょっとだけ。もうちょっとだけ、このままでいたい……)

 秘めた初恋の甘酸っぱさをもう少し味わっていたい。そんな乙女心だった。

(なのに……アアッ……それなのに!)

 気の置けない友人であるスミレ、そして片思いの好青年に挟まれながら、しかしケイの胎内では淫らな玩具が蠢き、あさましい劣情を煽るのだ。

(ウ……ンンンッ! くふうっ……んあああっ……う、動かないでぇ……隣に太陽さんがいるのにィッ!)

 そこへようやく天寺がやって来た。ざわめきを止めて、各員が注目する。

「やあ諸君、揃っているようだね。早速始めようか」

 手にしたノートPCを演台に置き、モニタケーブルと接続する。

「照明を落としてくれたまえ」

 電灯が消され、ブリーフィングルームが暗くなる。

(昨日と同じ……あ、ダメッ……また思い出しちゃった……)

 プロジェクタの光や冷却ファンの低い唸りすら妖しく、淫靡なものに感じられてしまう。淫らな記憶が再び鮮やかに甦る。

――ただ拡げているだけではつまらんからな。ゆっくりと腰を振りながら説明したまえ……

――は、はい! ご主人様……

「前置きは抜いて、これから説明する作戦の目的から話をしよう。まず……」

 目の前で作戦を説明している所長の天寺と、昨日の淫らな指令を発するご主人様の天寺の声がごちゃ混ぜとなる。

(はあっ……いやっ、こんなの……ご主人様の声ぇ……切なくなっちゃう)
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