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隷従超鋼ヴァギナス [3] 浸蝕編
第5章 スミレ凌辱
 悪友にセキュリティのカードを借りた時田は、星宮ユリカの研究室に忍び込み、デスクを漁っていた。

「ヴァギナス・オーガズム・シンクロ機構……操縦者の性感との比例係数……隷従超鋼SLMAのエネルギー転写と絶頂限界……ウハッ……なんじゃこりゃ……大当たりじゃねえか。まさかあのメカが、こんなエロ合金で作られたものだったとはな!」

 つまりどうやら銀河ケイは、パイロットとして性感増進の調教らしきものを受けていると見てまず間違いということだ。

(あんな純心そうなツラして……ド淫乱なんじゃねえのか? クヒッ……クヒヒヒッ……ロボット操縦させとくにゃあもったいないぜ! この俺が操縦してやっから待ってろよ!)

 他にもっと個人情報につながるものはないかと手当たり次第に引っ掻き回す。しかし、劣情に駆られてつい注意が疎かになってしまっていた。

 シャコン!

 物音に振り返って、自分のミスに気づかされる。

「両手を上げて、手の平をこちらに見せなさい……動かないでッ!」

 小柄な女がセミオートの拳銃を構えて時田に銃口を向けていた。

 士官服。ショートカットに大きな瞳。見覚えがある。オペレーターの龍ヶ崎スミレだ。

「お、お前、こんな夜中に何やってんだ……」
「こっちのセリフよ。入室禁止エリアが開錠されたら見回りに行くのは当直者の仕事……整備士のあなたがこんな場所に何の用かしら?」
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