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隷従超鋼ヴァギナス [3] 浸蝕編
第6章 崩壊

「ケ、イ……」
それは人ならぬ姿となった星宮ユリカだった。
ユリカがチェーンソー状となっていた腕をもとの人間の形状に戻す。そして、何かに命じるように強く前方に突き出す。すると、ケイ、スミレ、英瑠の周りから銀色の群れが引き下がった。
「星宮先生……星宮先生ですか! どうされたんですか! その姿は!」
スミレが問う。
「りゅ……が……サキ……さん……」
ユリカは喋るのもままならないようだ。ぐらり、と大きく体を傾げさせる。
「ユリカさん!」
異様なその容貌にもかまわず、ケイがユリカに飛びつき、助け起こす。
その背後では男たちが断末魔の叫びを上げていた。
「ぎゃあああああっ!」
「たっ……助けてッ……あがああっ!」
銀色はよくみると、全身が銀色というわけでなかった。細切れになったムカデのような、おぞましい姿に金属の装甲を纏わせたような蟲の群れであった。それが、男たちの無防備な肉体を貪り食っていた。
「ヒイッ!」
小さな叫びを上げながらも、スミレが英瑠を抱き寄せ、無残な光景から目を逸らさせる。
「こ、これは……ユリカさんが……?」
ケイが恐る恐る尋ねる。さきほどはユリカがこの蟲たちを操ってケイたちから遠ざけたように見えた。
「ちガう……わタシ……アマデら……ジッケん……サレテ……すこシダケ……コイつラ……ト……オナ……ジ」
「ケイちゃん! 逃げないと!」
スミレが叫ぶ。
それは人ならぬ姿となった星宮ユリカだった。
ユリカがチェーンソー状となっていた腕をもとの人間の形状に戻す。そして、何かに命じるように強く前方に突き出す。すると、ケイ、スミレ、英瑠の周りから銀色の群れが引き下がった。
「星宮先生……星宮先生ですか! どうされたんですか! その姿は!」
スミレが問う。
「りゅ……が……サキ……さん……」
ユリカは喋るのもままならないようだ。ぐらり、と大きく体を傾げさせる。
「ユリカさん!」
異様なその容貌にもかまわず、ケイがユリカに飛びつき、助け起こす。
その背後では男たちが断末魔の叫びを上げていた。
「ぎゃあああああっ!」
「たっ……助けてッ……あがああっ!」
銀色はよくみると、全身が銀色というわけでなかった。細切れになったムカデのような、おぞましい姿に金属の装甲を纏わせたような蟲の群れであった。それが、男たちの無防備な肉体を貪り食っていた。
「ヒイッ!」
小さな叫びを上げながらも、スミレが英瑠を抱き寄せ、無残な光景から目を逸らさせる。
「こ、これは……ユリカさんが……?」
ケイが恐る恐る尋ねる。さきほどはユリカがこの蟲たちを操ってケイたちから遠ざけたように見えた。
「ちガう……わタシ……アマデら……ジッケん……サレテ……すこシダケ……コイつラ……ト……オナ……ジ」
「ケイちゃん! 逃げないと!」
スミレが叫ぶ。

