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隷従超鋼ヴァギナス [3] 浸蝕編
第7章 最終決戦
 崩壊。絶望もなにもなかった。そこにあるのはただの快楽だった。

 射乳したミルクで、愛液で、腸汁で、喜悦の唾液で。全身を濡らした少女は、だらしなくその裸身を弛緩させ、コックピットの中で猟奇的な官能世界に追いやられていた。

(負けちゃう……ひべべ……私、これ……駄目……気持ちイイもん……しゅごく……イイもん……あへ……ふあへあ……おし、お尻にキスしゃせてください……)

 理性はほぼ失われていた。あるのは、屈従したい、この快感に完全に呑みこまれてしまいたいという欲望だけだった。

――しっかりするんだ、ケイ君!

 どこかで声がした。

 誰の声だろう。

(誰の……? 私は一人なのに……)

「一人じゃないぞ! ボクがいる!」

 た

 太陽さん……

「太陽さん!」

 ケイの意識が覚醒する。

「遅れてすまない! 今助ける!」
「太陽さん! ああっ……」

 月神太陽の駆るヴァギナス・ユピテルがケイのヴァギナス・ユノーを後ろから抱きしめていた。

「ヴァギナス・ランサー!」

 ユピテルの股間から突き出た巨大な陽根が、ユノーの艶めかしいヒップを貫いた。

「は……あ、うふああああああああああああああああっ……」

 それはアナルに挿入されていたオーガズマイザーの制御を一気に奪い返し、熱い愛欲の滾りとなってケイに新たな生命を吹き込んだ。

「感じるッ……ハウウウウンッ! 太陽さんが私の中に入って来てるッ!」

 今、ケイは敵に犯されながら、同時に最愛の男性に貫かれていた。
 愛の交接が光輝く感覚となって胎内の邪悪な浸蝕を駆逐していく。

「私は……」

――キミは……

(……一人じゃない)

 いっしょに……

「あ……あ、あああああ……ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」

「吼えろ、ヴァギナス! 燃やせ、神の息吹! 生命の源のエネルギー!」

太陽が叫ぶ。離れているのに、通信もできないはずなのに。肉声と同じように耳元で聞こえる。

「俺たちは負けない!」
「私たちは屈しない!」

 二人のパイロットのシンクロ。

「ヴァギナス・エクスタシースタンピート!」

 交わった二つの巨体が発光した。
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