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第8章 Never Say Never

（ケイ君ッ……ああ、ケイ……ケイッ！　愛してるッ！　キミが欲しいんだ！　だから……だからッ！）

「ズルイッ！　太陽さんっ！　ああ、駄目ぇっ！　はあっ……はあああっ……イッちゃう……イかされちゃうッ！　太陽さんに……アアンッ！」

（ケイ……）

「ケイッ！」

　太陽の声に重なって、別の声がケイに呼びかけた。聞き慣れた、その優しい呼び声。

（生きなさい……ケイ）
（マ……ママッ！）

　それは母、真理子の声だった。
　光年の彼方から届けられた、慈愛溢れる切なる想いだった。

（ママ……ママ……）

「イくぞ！　ケイッ！」

　太陽が達した。爆裂するエネルギーがユピテルからユノーの胎内に押し寄せる。

「アアッ！」

　圧倒的な愛欲の奔流が、ユノーの機体からケイの肉体にフィードバックする。男の熱情の滾りに撃たれたケイの女の中心が悦びの叫びを上げて応える。

「あ、あああああああ、ああああああああああああああああっ……クルッ！　わあああっ！　ハアッ！　イグッ！　イッちゃうよおっ……ダメえええええええええええええええええええええええええええええっ！」

「ヴァギナス・エクスタシーノヴァ！」

　ケイの体にも、ユノーの機体にも、合体した二体のヴァギナスにも収まり切らない、地球すら圧倒する巨大な性感エネルギーが天を覆い、プラズマを呑み込んでゆく。