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母娘
第1章
しかし、また不思議なことに、その婿殿たちは、いずれも早くこの世を去っている。
今残っている婿は俺一人だった。
もう一つこの家系には特色がある。
この女当主らは結婚が早く、子供もほぼ二十歳前後に産んでいるということだ。
義祖母もそうだ。
今年五十九歳だと聞く。
つまり、彼女らは早熟なのだ。
端的に言えば、「男好き」と言ってもいいかのもしれない。
多分、遺伝なのだろう……。
義母は俺にことあるごとに言う。
サラリーマンとして働く必要もない、早く家に入って不動産の勉強だけをしてくれればいい、私の夫も父もそうしてきたのだから、と。
しかし、俺は東京での今の仕事が気に入っていて、その返事を渋っていた。
今回は三ヶ月振りの帰省だった。
今残っている婿は俺一人だった。
もう一つこの家系には特色がある。
この女当主らは結婚が早く、子供もほぼ二十歳前後に産んでいるということだ。
義祖母もそうだ。
今年五十九歳だと聞く。
つまり、彼女らは早熟なのだ。
端的に言えば、「男好き」と言ってもいいかのもしれない。
多分、遺伝なのだろう……。
義母は俺にことあるごとに言う。
サラリーマンとして働く必要もない、早く家に入って不動産の勉強だけをしてくれればいい、私の夫も父もそうしてきたのだから、と。
しかし、俺は東京での今の仕事が気に入っていて、その返事を渋っていた。
今回は三ヶ月振りの帰省だった。